私の依頼主さん。
その中で、皆が一際挨拶している依頼主がいた。


長身で、綺麗な瞳をしており、笑顔が可愛い人だった。


そして、私の前にも依頼主達はやって来た。


『…こちら、今回は売り物ではございません』


いつの間にかガラスケースに入っていたようで、宗田さんは私の肩に手を置いて言った。

身体が強ばる。


『そうか…。
いろいろこなせそうな女の子なのに残念だ』


田村様は、少し眉を下げて言った。

他の依頼主も私を見ている。


少し長身の人と目が合ったけど、私はすぐ逸らした。
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