向こう。そして。
舞瀬と俺は、俺の家でくつろいでいた。
毎日の習慣になってしまったことが、今更ながら不思議だ。
「そろそろテストの時期だなー。」
「あ、うん。
そうだな。」
カレンダーに目を移すと、テストまでもう二週間前に迫っていた。
「でも、凪は頭良いから余裕だろ?」
「…舞瀬に言われたくない。」
「何でだよ?
俺より断然テストも成績もクラスで一番良いし、むしろ学年でトップだろ?」
キョトンとした舞瀬に少しムッとなりながら言う。
「いつも寝ててノートもろくに書かないのに、テストの点はちゃんと取っているじゃないか。
俺は毎日勉強してやっとなのに。」
好きな教科は上位にいるつもりだが、苦手な教科、得に理数系は少し落ちる。
やはり要領が悪いのだろうか。
それより、もっと根本的な何かが違うのか。
苦手な教科だから、かなりやり込んでいるのだが、それでも越せないのが悔しい。
俺は一つの決心をした。
黙って頷いていると、舞瀬が訝しげな顔をした。
「…凪?」
「決めた。
テストが終わるまで、舞瀬には会わない。
もちろん互いの家にも行かない。」
「は!?
何だ、急に!」
舞瀬は勢い良く振り返り、俺を見た。
「一緒にいると勉強しなくなる。
これからテストまで集中的に勉強する。
でないと、俺の成績に関わる。」
舞瀬とは一緒にいたい。
でもそのせいで成績が下がったなんてことになったら、俺は俺自身を許せなくなる。
毎日の習慣になってしまったことが、今更ながら不思議だ。
「そろそろテストの時期だなー。」
「あ、うん。
そうだな。」
カレンダーに目を移すと、テストまでもう二週間前に迫っていた。
「でも、凪は頭良いから余裕だろ?」
「…舞瀬に言われたくない。」
「何でだよ?
俺より断然テストも成績もクラスで一番良いし、むしろ学年でトップだろ?」
キョトンとした舞瀬に少しムッとなりながら言う。
「いつも寝ててノートもろくに書かないのに、テストの点はちゃんと取っているじゃないか。
俺は毎日勉強してやっとなのに。」
好きな教科は上位にいるつもりだが、苦手な教科、得に理数系は少し落ちる。
やはり要領が悪いのだろうか。
それより、もっと根本的な何かが違うのか。
苦手な教科だから、かなりやり込んでいるのだが、それでも越せないのが悔しい。
俺は一つの決心をした。
黙って頷いていると、舞瀬が訝しげな顔をした。
「…凪?」
「決めた。
テストが終わるまで、舞瀬には会わない。
もちろん互いの家にも行かない。」
「は!?
何だ、急に!」
舞瀬は勢い良く振り返り、俺を見た。
「一緒にいると勉強しなくなる。
これからテストまで集中的に勉強する。
でないと、俺の成績に関わる。」
舞瀬とは一緒にいたい。
でもそのせいで成績が下がったなんてことになったら、俺は俺自身を許せなくなる。