ヰタ・セクスアリス(vita sexualis)物語
「あ、す、すみません茜さん、
毎月々」

純はベッドから飛び起きると、
済まなそうな表情で茜に礼を言った。
それを聞いて茜は屈託の無い笑顔で

「いいの、いいの、どうせ、
待ってる時間は暇なんだから」

そう言って茜は笑顔を残して
純の部屋を後にした。

純は思う、
偏屈な父親の担当になって、
本当に可哀そうだと……
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