ヰタ・セクスアリス(vita sexualis)物語
・嵐の夜
「――会いに来た…しにぶに会いに…」
純はそう言ってしのぶの体を力いっぱい抱きしめた。
「純……」
純はずぶ濡れの格好のまま、しのぶを強く抱きしめた。そして彼女の暖かさを感じる事が出来て、無性に涙があふれ出た。しのぶも躊躇う事無く彼をきつく抱き締めた。純の服は濡れてしまっていたが、そんな事は気にならなかった。
暫く無言で抱き合った後、しのぶは純を部屋の中に招き入れると、バスルームからバスタオルを持ち出して純の頭からすっぽりとかぶせて、髪の毛をがしがしと拭き始める。
「まったく…無茶するんだから。怪我でもしたらどうするの?」
しのぶの口調とは裏腹に、この雨風の中を自分の為に尋ねてくれた事が、嬉しくも有った。
「着てる物、脱ぎなさい、洗うから」
純はしのぶに言われるままに服を脱いで渡した。
「あ……そうか、停電してるんだったわね…」
しのぶは停電で洗濯機も乾燥器も使う事が出来なかった事を思い出して再びリビングに戻る。
「純、暫くの間、彼の服で我慢してるれる?停電が治ったら…」
純はそう言ってしのぶの体を力いっぱい抱きしめた。
「純……」
純はずぶ濡れの格好のまま、しのぶを強く抱きしめた。そして彼女の暖かさを感じる事が出来て、無性に涙があふれ出た。しのぶも躊躇う事無く彼をきつく抱き締めた。純の服は濡れてしまっていたが、そんな事は気にならなかった。
暫く無言で抱き合った後、しのぶは純を部屋の中に招き入れると、バスルームからバスタオルを持ち出して純の頭からすっぽりとかぶせて、髪の毛をがしがしと拭き始める。
「まったく…無茶するんだから。怪我でもしたらどうするの?」
しのぶの口調とは裏腹に、この雨風の中を自分の為に尋ねてくれた事が、嬉しくも有った。
「着てる物、脱ぎなさい、洗うから」
純はしのぶに言われるままに服を脱いで渡した。
「あ……そうか、停電してるんだったわね…」
しのぶは停電で洗濯機も乾燥器も使う事が出来なかった事を思い出して再びリビングに戻る。
「純、暫くの間、彼の服で我慢してるれる?停電が治ったら…」