ヰタ・セクスアリス(vita sexualis)物語
純は思う。それは決して不快な物では無く、女性としての威厳と誇りの様にも感じる事が出来た。女性だけの特権を行使する、人間が古から紡いできた命の記憶は、女性のみが繋いでいく事が出来るのだ。
「茜さん……」
純が少し改まった口調で茜に尋ねる。
「なに?」
「ひとつ、聞きたいんだけどさ……」
「ん?」
「あの、親父の何処が良かったの?」
純は真顔で茜に尋ねた。その妙に真剣な表情に茜は少し引き気味に答えた。
「――良いとこ……ねぇ…う~ん」
茜は右手人差し指を額に当てて少し俯き目を閉じて少し大袈裟に表情を変えてから、物凄く考え込んだ。
「――ほらね、悩むだろ?十八年一緒に暮らしている俺の目から見て、良い処が即座に答えられないんだから、知りあって数カ月の茜さんは、絶対、騙されてるんじゃないかって思うんだけど」
「茜さん……」
純が少し改まった口調で茜に尋ねる。
「なに?」
「ひとつ、聞きたいんだけどさ……」
「ん?」
「あの、親父の何処が良かったの?」
純は真顔で茜に尋ねた。その妙に真剣な表情に茜は少し引き気味に答えた。
「――良いとこ……ねぇ…う~ん」
茜は右手人差し指を額に当てて少し俯き目を閉じて少し大袈裟に表情を変えてから、物凄く考え込んだ。
「――ほらね、悩むだろ?十八年一緒に暮らしている俺の目から見て、良い処が即座に答えられないんだから、知りあって数カ月の茜さんは、絶対、騙されてるんじゃないかって思うんだけど」