ヰタ・セクスアリス(vita sexualis)物語
「――そ、そうだよ……いや、一生このままかも知れないよ」
「あら、良さそうな子じゃない?明るそうだし元気そうだし。第一印象としては十分合格よ」
茜の言葉に純は相変わらずそっぽを向いたまま返事をしなかった。まるで悪戯がばれた子供の様な反応に茜の母性がちくりと疼いた。そしてぱんと両手を胸の前で合わせてから純に向かってこう言った。
「そうだ、純君、今度家に連れて来なさいよ。歓迎するわよ。私、ケーキ焼いちゃおうかな、…どう?」
「だから、何でも無いんだって」
「そうそう、ダージリンの良いのが有るのよ。頂き物だけど、あの香りは、二人っきりなら、きっといい感じになれると思う」
「茜さん!」
エスカレートして行く茜の言葉に純の心が叫びを上げる。声を荒げて叫んだ純の顔を茜はきょとんと見詰め暫くその場で黙りこんだ。しかし、経験値の差は純の怒りをさらりと受け止めてふんわりと受け流す。
「あら、良さそうな子じゃない?明るそうだし元気そうだし。第一印象としては十分合格よ」
茜の言葉に純は相変わらずそっぽを向いたまま返事をしなかった。まるで悪戯がばれた子供の様な反応に茜の母性がちくりと疼いた。そしてぱんと両手を胸の前で合わせてから純に向かってこう言った。
「そうだ、純君、今度家に連れて来なさいよ。歓迎するわよ。私、ケーキ焼いちゃおうかな、…どう?」
「だから、何でも無いんだって」
「そうそう、ダージリンの良いのが有るのよ。頂き物だけど、あの香りは、二人っきりなら、きっといい感じになれると思う」
「茜さん!」
エスカレートして行く茜の言葉に純の心が叫びを上げる。声を荒げて叫んだ純の顔を茜はきょとんと見詰め暫くその場で黙りこんだ。しかし、経験値の差は純の怒りをさらりと受け止めてふんわりと受け流す。