ヰタ・セクスアリス(vita sexualis)物語
友情と恋人と不安
「へぇ、バイクか…」
貴子は、ちょっと羨ましそうな表情で純を見上げてそう言った。
「西川さん、興味あるの?バイク…」
純は、ふわふわとゆれる貴子の髪の毛に目をやりながら、ちょっと意外そうな表情でそう言った。
「ううん、そんな事は無いんだけど、目立つじゃない、バイクって」
「…ま、あ、確かにね」
純は貴子と二人、放課後の時間を過ごしていた。特にデートとか特別なものではないが、だれにも邪魔されなければ二人は一緒に下校する事が多くなった。
「風になるっていう言葉が有るでしょ、たぶんそれが実感できるんじゃないかなぁ…だって、自転車で坂道を降りて行っても、物凄くスピード感って言うか、風を感じられるじゃない。バイクって、物凄いスピード出るんでしょ、だったら、きっと、物凄く気持ちいんじゃないかなぁ…」
空中に視線を泳がせながら貴子は誰に言うでもなく、呟く様にそう言った。その口調は、純にもバイクの免許取って、自分を乗せてくれないかなと言ってる様に聞こえなくも無い感じに思えた。
貴子は、ちょっと羨ましそうな表情で純を見上げてそう言った。
「西川さん、興味あるの?バイク…」
純は、ふわふわとゆれる貴子の髪の毛に目をやりながら、ちょっと意外そうな表情でそう言った。
「ううん、そんな事は無いんだけど、目立つじゃない、バイクって」
「…ま、あ、確かにね」
純は貴子と二人、放課後の時間を過ごしていた。特にデートとか特別なものではないが、だれにも邪魔されなければ二人は一緒に下校する事が多くなった。
「風になるっていう言葉が有るでしょ、たぶんそれが実感できるんじゃないかなぁ…だって、自転車で坂道を降りて行っても、物凄くスピード感って言うか、風を感じられるじゃない。バイクって、物凄いスピード出るんでしょ、だったら、きっと、物凄く気持ちいんじゃないかなぁ…」
空中に視線を泳がせながら貴子は誰に言うでもなく、呟く様にそう言った。その口調は、純にもバイクの免許取って、自分を乗せてくれないかなと言ってる様に聞こえなくも無い感じに思えた。