空しか、見えない

 ごじべえの大広間は、そのままだった。
 畳50帖敷きの部屋がふたつ、襖を開けるとつながってひとつになる。
 この部屋で食事をして、遠泳の前の前夜祭をして、食事の後は布団を敷き詰めてみんなで眠った。
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