空しか、見えない
思えば義朝の彼女のバーでの新年会の後も、千夏は珍しくひとりきりでさっさと帰ってしまった。
また誰かにご執心なんじゃない? と、マリカは当てずっぽうに言っていたが、本人からそんな話は聞いていない。
後で電話をしようと考えると、急に千夏の丸い顔や温もりまで思い浮かんだ。やはり、千夏は佐千子には大切な友達なのだ。この頃、友達の有り難さを思う。仲間たちの一人ひとりと、励まし合っていると感じる。そして、つながっている。
せめて、あと2往復がんばろうと佐千子はまた水の中へと泳ぎ出した。
また誰かにご執心なんじゃない? と、マリカは当てずっぽうに言っていたが、本人からそんな話は聞いていない。
後で電話をしようと考えると、急に千夏の丸い顔や温もりまで思い浮かんだ。やはり、千夏は佐千子には大切な友達なのだ。この頃、友達の有り難さを思う。仲間たちの一人ひとりと、励まし合っていると感じる。そして、つながっている。
せめて、あと2往復がんばろうと佐千子はまた水の中へと泳ぎ出した。