空しか、見えない
「よし、決まりだ。吉本さん、ごじべえのおじさん、俺、そして女子4人のメンバーで泳ごう。“義朝メモリアル遠泳2012”予定通り、開催しようぜ」
「だったら、すぐマリカにも知らせなきゃ。さっき、純一やのぞむの話を、私、LINEで送っちゃってたから」
「LINEやってるの? 千夏」
芙佐絵が、千夏のiPhoneを覗き込む。
「そう、まずマリカとふたりだけではじめてみたの。ハッチメンバーのLINE、いいんじゃないかなと思って、まず実験的にね」
「いいなー。私、まだこんな古い携帯電話だからな」
「どうぞ、よかったらこれを」
吉本が慌ててiPhoneを取り出し、その表面をお尻で拭い、手渡そうとする。芙佐絵はそれを見て、また首を傾げる。
「そんなこと、結構です。人のを借りて、LINEなんてします?」
「夫婦になるなら、それでもいいんじゃないのー?」
芙佐絵は、また千夏にからかわれる。
「だったら、すぐマリカにも知らせなきゃ。さっき、純一やのぞむの話を、私、LINEで送っちゃってたから」
「LINEやってるの? 千夏」
芙佐絵が、千夏のiPhoneを覗き込む。
「そう、まずマリカとふたりだけではじめてみたの。ハッチメンバーのLINE、いいんじゃないかなと思って、まず実験的にね」
「いいなー。私、まだこんな古い携帯電話だからな」
「どうぞ、よかったらこれを」
吉本が慌ててiPhoneを取り出し、その表面をお尻で拭い、手渡そうとする。芙佐絵はそれを見て、また首を傾げる。
「そんなこと、結構です。人のを借りて、LINEなんてします?」
「夫婦になるなら、それでもいいんじゃないのー?」
芙佐絵は、また千夏にからかわれる。