空しか、見えない
マリカのきれいな指先が、ファイルの表面を動くのを見つめながら、フーちゃんが身を乗り出す。
「〈情報部員 ことりっぴ〉じゃない?」
「そうそう、ことりっぴ」と、マリカ。
「それと、〈情報部員 なめこちゃん〉よ」
ふたたび、フーちゃんが見つける。
「それで、〈サセの新聞記者一同〉って、最後に必ず書いてあるの。ひとり新聞社だったんだよ」
「才能あったよなー、サセ」
「〈情報部員 ことりっぴ〉じゃない?」
「そうそう、ことりっぴ」と、マリカ。
「それと、〈情報部員 なめこちゃん〉よ」
ふたたび、フーちゃんが見つける。
「それで、〈サセの新聞記者一同〉って、最後に必ず書いてあるの。ひとり新聞社だったんだよ」
「才能あったよなー、サセ」