愛してるが言えなくて
エレベーターが開いて梨花さんが私を見つけ歩いてくる。
私はそれが夢か現実かさえわからなくなった。
(梨花さん…服が昨日と一緒だ…洸太さんと居たのに来てくれたんだ…)
部屋に上がってもらって、私は紅茶を入れた。
梨花さんに昨日からあった事を全て話した。
梨花さんが哲也さんっていう、圭輔と一緒に働いている人に電話してくれた。
哲也さんは家で寝ていて圭輔の事はわからないみたいだった。
『はぁ〜』
思わず溜め息が漏れる。
『圭輔目当ての女の子とかたくさん来てませんでした?』
もう、どうでも良くなってきていた。
心配する事に疲れてきた。