愛してるが言えなくて
鍵を開け、ドアを開くと…
『圭輔!!!』
いた。
圭輔は店のソファで潰れて眠っていた。
手には携帯を握り締めていた。
(電話…出たくても出られなかったの?)
『圭輔!!!起きて!!』
『…ん……?愛美?』
圭輔からはお酒の臭いがする。
私は水を注いで圭輔に飲ませた。
『愛美…なんでここに?』
『もぅ!本当に馬鹿なんだから…!!』
私は安心感でまた涙が止まらなかった。
圭輔が優しく頭を撫でる。
『ゴメンな…』