愛してるが言えなくて

決意



笑いながら、梨花さんが突然、


『もう3時半だよ!今日みんな仕事!!』


って叫んだ。



私も圭輔もハッとして時計を見る。



梨花さんが先に帰ると言ったから、


私は梨花さんに心から感謝の気持ちを伝えた。



梨花さんがいなかったら、

私は部屋で一人、圭輔が帰って来るまで待っていたと思う。



圭輔を信じられずに色んな疑いを持ったままで、


きっと喧嘩になっていただろう。



『愛美、少し遅れてもいいから2時間でも寝なさい』


母親みたいな口調で梨花さんはそう言って、


私達を残して先に帰って行った。


< 109 / 148 >

この作品をシェア

pagetop