愛してるが言えなくて
決意
笑いながら、梨花さんが突然、
『もう3時半だよ!今日みんな仕事!!』
って叫んだ。
私も圭輔もハッとして時計を見る。
梨花さんが先に帰ると言ったから、
私は梨花さんに心から感謝の気持ちを伝えた。
梨花さんがいなかったら、
私は部屋で一人、圭輔が帰って来るまで待っていたと思う。
圭輔を信じられずに色んな疑いを持ったままで、
きっと喧嘩になっていただろう。
『愛美、少し遅れてもいいから2時間でも寝なさい』
母親みたいな口調で梨花さんはそう言って、
私達を残して先に帰って行った。