愛してるが言えなくて
ようやく店を出て、タクシーに乗って家へ向かった。
私は圭輔にピッタリくっついて離れなかった。
(圭輔に抱かれたい)
傾きかけた太陽の日差しがタクシーの中を照らしてるのに、
そんな事を思った。
圭輔は、私をまだ抱いていなかった。
私は圭輔と一つになりたくて、
圭輔をもっともっと知りたくて仕方なかった。
そんな事を考えてるうちにすぐにマンションの前に着いた。
圭輔がお金を払って、タクシーを降りて部屋へ向かった。