愛してるが言えなくて
私は真田さんから逃げられないことをわかっていた。
圭輔と一緒になる事を選んでも、
真田さんは圭輔に直接お金を渡して、
私の過去を洗い皿い話すだろう。
そんな事させない。
どうせ一緒にいられないなら、
せめて圭輔の中だけでは綺麗な私のままでいたい。
圭輔だけを愛してる私の事だけ覚えておいて欲しい。
私は、また真田さんの愛人に戻るだけ。
今度は本当に子供でも出来て、
あの人の思い通り、子供だけ連れて行かれて、
最後は結局また独りになるんだろうな……
真田さんは可哀想な人。
愛を知らない、可哀想な人。
だから
私が傍にいてあげなきゃいけないんだ。