愛してるが言えなくて
(…圭輔には話さない事にしたし…梨花さんにどこまで話せばいいんだろう…)
私はそんな風に考えていた。
突然、梨花さんがやって来て、
今まで話そうとしてきた事を、
梨花さんの方から聞きに来てくれてる事に
戸惑っていた。
『ううん、圭輔くんは愛美をよく知らない事を悩んでたよ、わからない事が多いって…』
梨花さんの言葉に、私は安心した。
やっぱり、圭輔は何も知らなくていいんだ。
『…そうですか…今日来たお客さん、私4年間あの人の愛人だったんです。』
(梨花さんには、全部本当の事を話そう)