愛してるが言えなくて
第二章
キャバクラ初日
《おはよぉございまぁす》
次の日、私はキャバクラへ向かった。
働くのは良恵さんのスナック以来だ…
『エミちゃん、源氏名考えて来てくれた?』
キャッチの男の子がすぐに聞いてきた。
『あっ…』
『忘れちゃった〜?じゃあ、どうしよっか〜?』
『あの〜愛美のままでいいです』
『ホント?じゃあ愛美ちゃん、よろしくね』
『はい、よろしくお願いします』