愛してるが言えなくて
2歳までは、私を不敏に思った祖母が育ててくれた。
ほとんど記憶には残ってないけれど、
今思えば、あの頃が一番幸せだったのかも知れない。
2歳の時に、祖母は病気で亡くなった。
祖母が亡くなってからは親戚の家をたらい回しにされた。
そっからが地獄の始まりだった。
私はいつも邪魔扱いされた。
私の居場所なんてずっとどこにも無かった。
たくさん泣いたし、自分の不幸を呪った。
それでも生きて行かなきゃならない。
何度も死のうと思った。
何度も何度も手首を傷付けた。
でも結局、躊躇い傷が増えるだけで死ぬことすら出来なかった。