愛してるが言えなくて
しばらくして、圭輔さんが帰って行くのがチラッと見えた。
梨花さんが見送りから戻ってロッカーへ入っていく。
『ちょっと失礼しまぁす』
そう言ってロッカーへ向かった。
梨花さんは、ロッカーで私を見付けると非常階段に誘ってくれた。
ボーイさん達にバレないよう、
非常階段へと向かう。
煙草に火をつけた後、梨花さんが
『圭輔くんに惚れちゃった?』
単刀直入に聞いてきた。
私は顔が真っ赤になっていくのが自分でもわかった。
『…ヤバイです。圭輔さん、めちゃくちゃカッコいいじゃないですかぁ〜!!』
私がそう言うと、梨花さんは協力してくれると言った。
私は嬉しくて梨花さんに抱きついていた。