愛してるが言えなくて
その日はドキドキして眠れなかった。


今まで数多くの男の嫌な所をたくさん見てきたけど、


こんな気持ちになったのは初めてだった。



(圭輔さん、彼女いるのかな…)



初恋の相手に裏切られてから、

男なんて生きる為の道具にしか考えてなかった。


抱かれて可愛いふりでもしてればお金をくれる。


一緒にいてくれたら寂しさを紛らせてくれる。


そんな風にしか思わなかった。



圭輔さんの事は何も知らないのに、


他の男とは違う何かを感じていた。

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