愛してるが言えなくて


『なぁ梨花、俺は女には真面目だよな?』


今度は梨花さんに質問した。


梨花さんは、


『うん、いつも女の子が周りにいたイメージだけど…好きな女には一途だったよね』


と言った。



『だろ?だから安心しろよ』


そう言って、私の頭にポンッと手を乗せた。



圭輔さんが真っ直ぐに私の目を見るのを見て、


(この人なら大丈夫)


そう思った。



私は梨花さんの目を見て、


『私、圭輔さんと付き合う事にします』


と言った。



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