愛してるが言えなくて
『えっ?』
圭輔は驚いた顔をしていた。
(あっ!もしかして変な誤解させちゃったかな…)
『違っ!あの…何て言うか…えっと…』
うまく言葉が出てこない。
『アハっあはははは』
圭輔が思わず笑った。
『お前って変わってるよな、普段は妙に大人つーか落ち着いてるくせに、今はまるで中学生みてぇにガキだし』
『…ガキって!ひどぉい』
『本当の事だろ?まぁ、これからずっと一緒にいるし、お前がいいっつーまで何にもしねぇから』
(これからずっと一緒?)
圭輔の何気無い言葉が物凄く嬉しかった。
初めて人に愛されてると感じた。
《ずっと一緒》
その言葉が私の中で繰り返されていた。