愛してるが言えなくて
『お疲れさまでした〜』
ロッカーに向かう足取りも軽い。
梨花さんが私を見付けて、
『愛美、今日の場内は愛美がトップだったよ!おめでとう』
って言ってくれた。
『恋の力は凄いねぇ〜』
ってクスクス笑っていた。
携帯を見ると圭輔から着信があった。
『もしもしぃ?圭輔?今終わった〜!いつもんトコ?ん〜今から梨花さんと一緒に行くねっ』
『梨花さん、いつものとこ行きますよね?』
『あ〜うん、邪魔じゃない?』
『邪魔なワケないですよっっ!!』
私は完全に周りが見えなくなるくらいに舞い上がっていた。