愛してるが言えなくて


不安を抱えながらも圭輔よりも先に家を出た。

出勤すると、梨花さんも来ていた。


いつものように非常階段へ向かう。


梨花さんは今日、圭輔の店に

初めて洸太さんと二人で飲みに行く約束をしていた。


『梨花さん、今日早く上がれるようにお客さん早く帰しますからね。』


そう言うと、梨花さんは嬉しそうにしてた。


(いいなぁ…私も圭輔の店行きたいよ…)


そう思ってると、


『愛美は?行かなくていいの?』


と梨花さんが聞いてきた。


私は圭輔が来なくていいって言った事を話して、


私の代わりに圭輔の様子を見てきてもらう約束をした。



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