ホワイト・キス〜クリスマスの奇跡〜
なんと!
やべぇ、普段はプライドの高い俺だが、こればかりはプライドなんて気にしちゃいらんねぇ。
なんてったって大仙ビーチは最近オープンしたばかりの最新施設で、高級ホテルに、綺麗な海の広がるビーチ、最高の料理でもてなしてくれる。
凡人の俺には雲の上の存在だからだ。
「そ、それって何名・・・?」
「ふふふ、喰らいついたか・・・。なんと食事つきでペアルーム2部屋で4名様ご招待だ!このやろー!!!」
な、な、な、な、な、なんと!
「で、俺を誘ってるんですか?」
「いや、嫌なら別に、強制ではないしな。それに行きたいやつは他にも沢山いるからな。」

「いえいえ、直人様、ぜひ連れてってください。」
うおぉぉぉ!
俺のプライドも大仙ビーチには敵わねぇ!
「ふっ!分かればよろしい!残りの二人のうち一人は大澤だ。そして、もう一人は・・・君に任せる。まぁ、君に任せるという意味が分かると期待しようじゃないか。」
コイツ・・・明らか俺に篠部さんを誘えと言ってるよな・・・。
仕方ないか・・・。
「了解。そんじゃぁな。」
「うむ。さらばだ。」
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