ホワイト・キス〜クリスマスの奇跡〜
ビーチで遊びを満喫した俺たちは、ホテルに戻り、レストランで食事をとり、風呂に入り、1日目を終えようとしていた。

人一倍、寝るのだけは早い俺は、どうやら部屋に戻り、真っ先に寝た模様。
起きた時には、直人が居なかった。
まさか、女部屋に乗り込んでるのかと思い、ドアをノックしてみたが、反応がないので多分寝ているのだろう。
じゃ、いったいどこに?
ふと、カーテンを開けてみる。
このホテルの客室からは、海が一望できるようになっている。
外に人影が見えた。
今日は雲一つなく晴れていたため、月の光で誰だか確認できた。
直人と篠部さんだった。
なぜ、二人が?
何か話しているようだ。
ん・・・?
まずそうな雰囲気。
直人のやつ、そのまま、キ、キスへと運ぶ気か・・・?
直人の顔がどんどん篠部さんへと近いづいていく。
もう少しで触れる・・・と、思ったところで、篠部さんが直人を押した。
んで、頭下げて帰ってきたぞ。
・・・直人のやつ、篠部さんが好きで告白したんだな。
だから、俺を誘って、篠部さんを誘わせたのか・・・。
あ〜あ、直人を振るってことは好きな人でも居るのかな・・・?
今日のことは忘れて寝よう。
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