いつまでも一緒に
3人の関係
朝早く起きて俺は幼馴染の二人をいつも通りお越しに行く。
ベランダから。
まずはーーーー、龍からだな。
龍は超寝起きが悪く、起こすのが厄介だ。
「おーい、龍起きろ!!朝だ」
布団をひっぺがえすと龍が床に転がり落ちる。
ゴンと頭をぶつける龍はまだ起きない。
痛そうだなとか微塵にも思わない。
「……」
ぶちっと俺は切れて怒鳴った。
「起きろっつてんだろーが!!」
ようやく龍が目を覚ましたかと思いきや…
「うっさい!」
超不機嫌MAXで目がすわってました。
どこのヤ○ザやねんと突っ込み入れたくなるがあえて言わないようにしておこう。
そう言って龍は再び寝る。
「起きろよ!」
「あれ?龍まだ起きてないの?」
ベランダの方から天使みたいなかわいらしい声が聴こえてきた。
爽やかなセーラー服にひざ丈の長さの紺色スカートを揺らし、細長い手足が出されてて
ふわふわのサラサラで毛先だけウェーブかかった腰までありそうな緑の黒髪に
透け通るような白磁の肌。ばさばさの長い睫に長い眉、それらすべてをまとめた小顔。
その風貌は日本人というよりもどこか異人みたいな感じだ。
だけど、こいつは…結依はそんなのお構いなしにモテる。老若男女問わず。
「こいつ全然起きないんだよ!」
「あらら」
結依は苦笑する。