いつまでも一緒に



「早くしないと遅刻になっちゃうよね…」

「完璧にな!」


うん、じゃあ…と言って何か策でもあるみたいな顔をする。


結依は寝ている龍に近づき、ふっくらとしたピンクの唇で耳元で何かささやく。

「!!」

「あ、起きた」

Vサインをする結依つられて俺もVサインをする。



結依に近づき、耳元で「何て言って起こしたんだ?」

話かける。


「ん。あー早くおきないと、リオンが丸焼きにされてサバンナに捨てられるって」

「それで起きるものなのか!?」

リオンとは結依が飼ってるリスザルの赤ちゃんのことだ。なんでそんなものを飼ってるんだと不思議に思って聞いてみたことがある。

結依曰く、昔、エジプトで考古発掘していた際に行き倒れていたのがこの猿だったらしい。

というか、何故に考古発掘?本当に時々結依が何者なのか、わからなくなる俺は幼馴染として失格でしょうか?

俺の苦労は一体どこに?

どんまいと結依になぐさめられた。


「あ、陸、結依はよ…」

「おせーよ。さっさと制服に着替えろや」









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