おもいでぽけっと
遼基の声に虎太郎はこっちを向いた。


ドキッ…


あたしの心臓うるさいよ…。


…やっぱり意識しちゃって普通にできない…。


紗那と遼基が虎太郎の方に駆け寄っている一方であたしはその場かあら動けなかった。



「よっ!バカップル!もういちゃいちゃするのは終わったのか?」


「「なっ…!////」」


虎太郎の言葉にバカップルこと紗那と遼基は今さらながら、顔を赤くしていた。


「してないよ!…って、柚子?どうしたの?早くおいでよ!」


あたしがみんなのところにいないのに気づいた紗那はこう言った。


「あ…うん!」


あたしはゆっくりとみんなの方に行きシートに座った。


「ゆ…柚子、さ…探しに行ってくれてありがとな…。」


「ううん。す…すぐ見つかったから…。」


虎太郎はあたしと同じで気まずそうな感じだった。



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