おもいでぽけっと
そして、虎太郎と遼基と合流しホテルへと向かった。


海からは歩いて5分と割と近いところにあるので、すぐそれらしき建物が見えた。


「あれじゃない?」


紗那が建物を指差し言った。


「っぽいな。値段安いのに綺麗じゃん!」


数分歩いてたどり着いたホテルは高校生が出せるほどの値段にもかかわらず、高級ホテルのように綺麗だった。


「ほんとだ~!部屋の中汚かったりして…。」


「「「………。」」」


あたしの言葉で、数秒沈黙が続いた。


大事なのはホテルの外見ではなく部屋の中だったからだ。


遼基がこの沈黙を持ち前の明るさによって破った。


「まぁまぁ!安かったんだし、文句は言えねぇよな!チェックインしようぜ!!」


「そうだな。行こうぜ!」


あたしたちはホテルの中へと入っていった。



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