おもいでぽけっと
「理音子から柚子は返事を聞かないと聞いて、ほんとは怖がる必要はないって…俺も好きだって言いたかった。

でも、俺のはエゴだから…柚子の気持ちを優先したかった。

俺は柚子との恋をあきらめた…。」


あたしの気持ちを優先するなんて…


「虎太郎は…虎太郎は優しすぎるよ…。」


…!?


あたしが言い終わった途端、虎太郎はあたしを抱き締めた。


「俺…柚子が好きだよ…。柚子と再会して、また好きになった。」


こんなあたしのことを想ってくれるの…?


「…返事は…いいよ。」


虎太郎はそう言って、あたしから自分を離そうとした。


その瞬間、あたしはぎゅっと虎太郎を抱き締めた。


「返事させて?…あたし…虎太郎が好きだよ。」



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