かくれんぼ - 大人になりきれない大人たち -

「イヤって泣くから。お姉ちゃん家に預けてきた」

「嫌われたもんだなぁ…」





私はふとお姉ちゃんの言葉を思い返す。

確かに 『もしも自分に子どもがいなかったら…』 な~んて妄想、何百回もしたことがあるよ。

でも 大地のことを本気で邪魔だなんて思ったことは1度もない。

それはこれからだって変わらないはず。




ただね…

大地との2人だけの生活に心がギスギスし始めてたの事実なんだ。

キャバクラでの仕事、大地の育児、そしてまた仕事!

疲れっていうよりも、何とも言えない孤独感。

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