かくれんぼ - 大人になりきれない大人たち -
『じゃあ美来だけでもいい。少しでいいから話せないか?』
「…分かった」
電話を切った私はリビングのドアを開ける。
正紀と大地は楽しそうにふざけ合ってる最中。
「美来?」
「ごめん、正紀。少し出てきてもいい?」
「いいけど? どうかしたの?」
「すぐ戻るから。パーティはその後で」
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「美来!」
公園のベンチに座っていた修二。
私の姿に気づいて、こっちに大きく手を振る。