かくれんぼ - 大人になりきれない大人たち -

バチバチと火花が散りそうな2人の姿に、私は慌てて中に入る。

「正紀。すぐ話終わるから部屋で待ってて」

「ていうか、コイツは?」

正紀が不機嫌そうに修二を指差す。




「この人は大地の父親で、私の元旦那さん…」

「ふーん?」

正紀は『やっぱり』という表情を見せた。




「で、何の用っすか?」

挑戦的な目で修二を見る正紀。

「よく顔出せますね。美来に散々酷いことしといて」

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