かくれんぼ - 大人になりきれない大人たち -


一礼してゆっくりと顔を上げた私。

そして、

そのお客さんの顔を見て仰天する。




「ま、正紀っ…!?」






そう…

そこにいたのは正紀だったのだ。






「美来ちゃん? どうしたの?」

オーナーが心配そうに私のほうを覗き込んでいる。

「すみません、何でもないです!」

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