かくれんぼ - 大人になりきれない大人たち -
「ま、正紀っ!?」
ギャラリーからはブーイングの嵐。
「本当に悪いね。またよろしく!」
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「…ちょっと待ってよ!!」
私の腕を引っ張ったまま、夜の街を歩く正紀。
しばらく歩いた後、彼はようやく足を止めた。
「いいの? " ファン " を放ったらかしにして」
「いいのいいの。どうせもう終わる時間だったし」
「適当ねぇ!」
「それに…」
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