かくれんぼ - 大人になりきれない大人たち -
" 鎌田 ゆかり " は私の幼なじみ。
今日は久しぶりに彼女の家に遊びに来たのだった。
「美来の家にも届いてると思うけど?」
私はゆかりが差し出したハガキを受け取る。
" 6年2組 同窓会のお知らせ "
確かにそれは同窓会の案内状。
「私、実家には帰ってないから…」
「ああ、そうだよね」
ゆかりは気まずそうな顔をして自分の机へ向かう。
机の上には大量の本が積み上げられている。
「ゆかり。もしかして、それ全部読むの?」
「もちろん」
「うえ~~っ」
ペラペラとめくると細かい文字がぎっしりと書かれている。
見てるだけで吐き気がしそう。