かくれんぼ - 大人になりきれない大人たち -



「もう1度私をー…」



その言葉を言い終える前に、私は正紀の体に包まれていた。






「まさ…?」

「美来は相変わらず可愛くねーなぁ!」

「は!?」

「もう少し素直だったら最高に可愛いのに」

「よ、余計なお世話っ…!!」

「アハハ。うっそだよ」

正紀はそう微笑んで、私の唇をそっとなぞる。

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