あいつは、あたしを好きなはず!!


「好きだよ」


淡々と答える瞬二は、あたしの方を見てくれない。



「亜美ってさ、雫と違って、素直で可愛いんだよ」



「あっそ…」



呼び捨てなんかにして…。


瞬二が呼び捨てにする女の子は、あたしだけだと思ってたのに…。


「じゃあさ、放課後ならいいでしょ?」


「何が?」


「瞬二と一緒にいて。だって、ここなら、誰にも見られる事ないよ?」




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