あいつは、あたしを好きなはず!!


しばらく、あたしたち三人の間には、重苦しい~雰囲気があって…。



そんな時、タケルがあたしの手を握ってきた。


「ちょっと、タケル!?」


思わず顔を向ける。


「いいじゃん。瞬二、お前は亜美ちゃんが好きなんだよな?」


「何だよ、いきなり」


うぁ~。こんなに怒ってる瞬二なんて、見た事ない。



「オレは雫が好きなんだ。だから、いいよな?こうして」


そう言いながら、タケルは握った手を、わざとらしく瞬二に見せた。




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