あいつは、あたしを好きなはず!!


それが、ずっと憧れだったんだもん。



「当たり前だろ?今日から雫は、オレの彼女」



「ありがと。瞬二、大好き」


瞬二の胸に、顔を埋めようとした時、



「雫、オレも大好き」


そう言って、瞬二はあたしの顔を上げると、キスをした。



あまりにも一瞬過ぎて、何が起こったか、分からないくらい。


「風邪が移るといけないから、軽くな」


なんて、茶目っ気たっぷりに言ってる。




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