一人鬼ごっこ
第九章 会話
――――朝。
『あれ!? 椿……何で?』
「昨日のニュース見ただろ。千秋が次の標的なんだぞ!」
普段学校に行く時は別々に行ってるのだが、今日俺は千秋を家まで迎えに行った。
『椿、そんなの信じてるの〜?』
「いやいやここまで事件が広がってるんだし、本当なんだよ!! ほら、行くぞ」
そう言って俺は千秋の手を取り歩きだした。
『それに……京介が私を捕まえるなんて、あると思ってんの!?』
「思ってねぇよ!!」
俺が大声を出したので、千秋が少し後ろへ仰け反った。
「あ――ごめん」
俺は大声を出した事を謝った。
『ううん――私こそ』
俺だって……。
俺だって、京介がそんな事する訳ないって思ってるよ。
だけど――――。
不安で仕方ないんだ。
瞬く間に、千秋が消えてしまいそうで。
俺達は何だか気まずくなり、無言で歩いていた。
『あれ!? 椿……何で?』
「昨日のニュース見ただろ。千秋が次の標的なんだぞ!」
普段学校に行く時は別々に行ってるのだが、今日俺は千秋を家まで迎えに行った。
『椿、そんなの信じてるの〜?』
「いやいやここまで事件が広がってるんだし、本当なんだよ!! ほら、行くぞ」
そう言って俺は千秋の手を取り歩きだした。
『それに……京介が私を捕まえるなんて、あると思ってんの!?』
「思ってねぇよ!!」
俺が大声を出したので、千秋が少し後ろへ仰け反った。
「あ――ごめん」
俺は大声を出した事を謝った。
『ううん――私こそ』
俺だって……。
俺だって、京介がそんな事する訳ないって思ってるよ。
だけど――――。
不安で仕方ないんだ。
瞬く間に、千秋が消えてしまいそうで。
俺達は何だか気まずくなり、無言で歩いていた。