一人鬼ごっこ
第十二章 曾孫
『テレビでそんな事言ったら暗い雰囲気になっちまうだろ。あ、103歳ってのはマジ』
唐松さんはそう言ってコーヒーを一気に飲んだ。
「……唐松さんでも、そういうのちゃんと分かるんですね」
まあ一人鬼ごっこの話題な時点で暗いけど。
『喧嘩売ってんのか?』
『唐松さん』
慎が声を掛けた。
『喧嘩は売り物じゃありませんよ』
こいつ……わざとか?
ほら唐松さん困って――
『そう言えばそうだな! お前、賢いなあ〜』
唐松さんはそう言いながら慎の頭をポンポンと叩いた。
…………何とも言えない。
『とりゃっ!!』
話そっちのけの唐松さん目がけて、何処からか足が飛んできた。
その足は、バゴッといい音を立てて唐松さんの背中を直撃した。
『痛ぇー!! いきなり蹴飛ばしはやめろっていつも言ってるだろ!』
『直樹がなかなか本題に入らないからよっ!!』
見事な蹴りを入れたのは、靖奈さんだった。
って言うか、いつもって……。
いつもやってんのか?
「……大変そうですね」
『まあな』
唐松さんはそう言ってコーヒーを一気に飲んだ。
「……唐松さんでも、そういうのちゃんと分かるんですね」
まあ一人鬼ごっこの話題な時点で暗いけど。
『喧嘩売ってんのか?』
『唐松さん』
慎が声を掛けた。
『喧嘩は売り物じゃありませんよ』
こいつ……わざとか?
ほら唐松さん困って――
『そう言えばそうだな! お前、賢いなあ〜』
唐松さんはそう言いながら慎の頭をポンポンと叩いた。
…………何とも言えない。
『とりゃっ!!』
話そっちのけの唐松さん目がけて、何処からか足が飛んできた。
その足は、バゴッといい音を立てて唐松さんの背中を直撃した。
『痛ぇー!! いきなり蹴飛ばしはやめろっていつも言ってるだろ!』
『直樹がなかなか本題に入らないからよっ!!』
見事な蹴りを入れたのは、靖奈さんだった。
って言うか、いつもって……。
いつもやってんのか?
「……大変そうですね」
『まあな』