一人鬼ごっこ
第十三章 帰路
『――話す事はこのくらいだ』
「唐松さん……ありがとうございました」
俺は立ち上がって軽く頭を下げた。
『直樹』
「えっ?」
『“唐松さん”じゃなくて“直樹さん”でいい』
「はい!!」
唐ま――じゃなくて直樹さんは照れ臭そうに笑った。
『じゃあそろそろ帰るね』
葛西がそう言って立ち上がった。
『ええ〜!! 真奈美もう帰んのか!? 泊まってけよお』
直樹さん……。
『行こ、皆』
葛西は直樹さんを完全に無視して俺達に笑顔を向けた。
『がびーん……』
普通がびーんって口で言わないし……。
「えっと、おじゃましました!」
『おじゃましましたー』
『おじゃましましたっ!』
俺と千秋と慎が言った。
『うんうん! また来てねえ』
靖奈さんが笑顔で手を振った。
直樹さんは、まだがびーんの表情のままだ。
そんな直樹さんに軽く会釈をして、俺達は家に帰っていった。
「唐松さん……ありがとうございました」
俺は立ち上がって軽く頭を下げた。
『直樹』
「えっ?」
『“唐松さん”じゃなくて“直樹さん”でいい』
「はい!!」
唐ま――じゃなくて直樹さんは照れ臭そうに笑った。
『じゃあそろそろ帰るね』
葛西がそう言って立ち上がった。
『ええ〜!! 真奈美もう帰んのか!? 泊まってけよお』
直樹さん……。
『行こ、皆』
葛西は直樹さんを完全に無視して俺達に笑顔を向けた。
『がびーん……』
普通がびーんって口で言わないし……。
「えっと、おじゃましました!」
『おじゃましましたー』
『おじゃましましたっ!』
俺と千秋と慎が言った。
『うんうん! また来てねえ』
靖奈さんが笑顔で手を振った。
直樹さんは、まだがびーんの表情のままだ。
そんな直樹さんに軽く会釈をして、俺達は家に帰っていった。