夏 ~日差しに照らされて~
あたしは…あたしには、もう時間がない……。
仁があたしの手紙を嘘だって気付くのは…いつになるかわからないけど、後々は気付くことになるだろう……。
その時は、仁を悲しませないように…できたらいいなって思ってる。
あたしは家を出た後、有沙ちゃんと会う約束をしていた。
『華恋ちゃん。』
『座って?』
有沙ちゃんとは、ずっと会っていなかった。
『あたしが仁と一緒にいること…何で認めてくれたの……?』