夏 ~日差しに照らされて~
『私が華恋ちゃんに、仁をよろしくって頼まれた日、凄く顔色が悪くて、体調が悪いのか聞いたんだけど、寒かっただけって言って、行っちゃったから、勘違いかと思ったんだけど……今思うと、確かに………病気なのかな…って…あの時に気づけてれば…ごめん……。』
有沙はそう言うと、涙をボロボロと流して泣き出してしまった。
『マジかよ……けどさー、有沙のせいじゃねぇーよ。…ったく、あいつ…どこ行ったんだよ……悪いけど、一緒に探してくれるか…?!』