夏 ~日差しに照らされて~
『なぁ、堺さんと何があった…?』
『何も……あのさ、今度の休み…何も用事がなかったら、翔と一緒に花見しに行かない…?』
今のうちに…とりあえず今のうちは、仁と笑ってたい。
華恋は、そう望んでいた。
∥∥ 花見当日。∥∥∥∥∥
この日までずっと華恋は、仁には体調が悪いのを隠し、バレないように生活を続けていた。
心配をかけさせないように…そして、仁を傷つけないための計画のために。