夏 ~日差しに照らされて~
あたしは思わず、おもいっきり仁の頬を殴って、
『仁の馬鹿!あんたなんて、もう知らない!!最初から聞いてたわけじゃないくせに、勝手に決めつけないで!!!!!』
それだけ言い、部屋へと戻って、
『大丈夫か……?!』
心配する翔に、
『翔…ごめん……仁のことは頼んだよ…。』
軽く笑いかけて、ドアをそっと閉めた。
あたしは、仁を殴った方の手と心の中が少しだけジンジンと痛んでいた。