夏 ~日差しに照らされて~

あたしは思わず、おもいっきり仁の頬を殴って、




『仁の馬鹿!あんたなんて、もう知らない!!最初から聞いてたわけじゃないくせに、勝手に決めつけないで!!!!!』




それだけ言い、部屋へと戻って、




『大丈夫か……?!』




心配する翔に、




『翔…ごめん……仁のことは頼んだよ…。』




軽く笑いかけて、ドアをそっと閉めた。







あたしは、仁を殴った方の手と心の中が少しだけジンジンと痛んでいた。






< 173 / 471 >

この作品をシェア

pagetop