夏 ~日差しに照らされて~
『ちょっと待って!!あたし…知らない人の番号は登録する気ないから……それに…』
登録して、あたしが得することなんてない…と言いかけた所で、あたしはなぜか躊躇(タメラ)った。
『それに…?』
『それに……』
『今、妊娠中なんだろ?なんかあったら、どこにでも行ってやるよ…。あの時助けに入ってきたやつは、ちょっと喧嘩は…って感じだったし!』
誰なんだろう…あたしのことよく知ってる……。
『なぁ…華恋、大丈夫か?』